「立川さん。」と先生が言う。
「はい。」
「検査結果が出ました…」と先生が深刻そうに言った。
「はい…」
「生存率が20%まで落ちました…」と先生が言った。
その言葉を聞いて、みんなから笑顔が消えた。
「そう、ですか…」私はそれしか言えなかった。
「それでは…」と病室を出て行く先生の姿を私は静かに見送った。