姉さんが、父さんや母さんをおじさん、おばさんって呼んでいた。
「龍兄さん。どう言う事?」と聖が言った。
「わかんない。」と俺は言う。
「もうちょい耳すましてみよ?ここカフェテリアだし、近づいてもバレないよ。」と耕が言った。
俺達は、姉さん達の少し離れた所に座った。
「本当にごめんなさい。私が・・・・で、本当の・・・・じゃ無いのに。」と姉さんの声が聞こえる。
「聞こえない。もうちょっと近寄るか…」と俺は言った。
俺達はちょっとだけ近付いた。
さっきより、聞こえる。
「何やってる?」と聞き耳をしていると、背後から声がした。父さんだ…
「ま、お前達も知る事になる。良いよな?蓮。」と父さんが言った。
「勿論。良いよ。全部話す。」と姉さんが言った。