病室に弟から親が来たのは、5分後だった…
不機嫌な両親を見るのは胸が痛かった。
だが、「蓮お姉ちゃん。大丈夫?」と心配してくれる妹がいた。
「大丈夫だよ。」私は弟達の方を見ながら言った。彼らは、下を向いていた。あれは、何か知っているようだった…

「では、立川さん。単刀直入に言わせて頂きます。立川さんは、悪性リンパ腫です…」と先生は言った。
両親は一瞬目を見開いた。だが、すぐに元に戻った。
「生存率は80%です。」と先生が言った。
「80%…」私は呟いた。

「ところで、なんで私達を呼んだんですか?」と口を開いたのは母さんだった。