クラスに行くと座席表を確認。
あ!やった!窓際の一番後ろだ!!
「癒夢!私が前の席だよ!」
麗薇ちゃんと前後なんて…!!
神様ありがとうございます!
隣の人誰かなぁ、ぎゅーってさせてくれるかな…?
中学生の時は、皆ぎゅーってさせてくれたけど…。
そわそわしながら隣の人が来るのを待つ。
「「「ぎゃー!!!!!」」」
突然耳を刺すような女の子達の悲鳴。
何なんだろ…?
女の子達の目線の先には、男の人が、2人居た。
そのうちの1人は、スタスタと私の横にやってくると、隣の席に腰を下ろした。
ちらっと様子を盗み見ると。
茶髪で耳にはいっぱいのピアス。
ネクタイはゆるゆる。
大きな瞳は、真っ直ぐ黒板を見つめていた。
不良さんなのかな?
でも、騒がれるってことはモテモテなんだよね?
「ちょ、癒夢!蓮叶って人だよ!!」
私の腕をばしばし叩きながらそういう麗薇ちゃん。
誰だろう…?
誰?って聞こうとした時、先生が入ってきた。