(風乃へ
心です
なんか自己紹介するのも変だね笑
あ、ちなみにらこれ長くなるから、
覚悟しといてね〜
この手紙を読んでいる風乃はどんな気持ちですか?
私のこと、悲しんでくれているのかなあ
それは嬉しいけど、もしそうならもう悲しまないで
私は、ずっと風乃のそばにいるよ
私ね、高1の3月に余命宣告されたんだ
あと4ヶ月です、って…
びっくりして、
悔しくて、
悲しくて
私は全部塞ぎ込んだ
友達と喋る気にもなれなくて
だんだん私のまわりには誰もいなくなってきて
でも、そんなとき
風乃が声をかけてくれた
出会ったばっかりだったのに、
不思議だけど風乃が大好きになる気がした
とゆうか、大好きだった
風乃、風乃が幸せとかの話したことあったじゃん?
私は、病気になって絶望の淵にいたな
悔しかったし、
悲しかったし、
絶望を感じていたし、
なんで私がって毎日思ってたよ
でもね、悪いことだけじゃないの
私、気づいたんだ
毎日学校に行ってること
家族と話せること
生きてること
もっともっと他にも
全部全部、幸せなことなんだって
本当はもっと早く気づきたかった
もっともっと、昔に
宣告される前に気づきたかった
でもね、まだ間に合うって思った
風乃と会ってから
毎日精いっぱい生きた
つもり
こんな後悔、風乃にはして欲しくない
今でも十分早いくらい
私は余命宣告されたけど、
人なんていついなくなるかはわからないじゃん?
事故とか、急な発作とか?
だから、今この瞬間に死んでも後悔なんて
ないぞってくらい、充実した日々を
風乃には生きて欲しい
これが私からの最後のお願い
どうかこの思いが届きますように
ゆっくりでいいから
いつか風乃がおばあちゃんになって
そしたら、また一緒に話そうよ
3ヶ月じゃ足りない
もっともっと一緒にいたかったなあ
風乃、大好きだよ、今もずっと
心より)