その日からまたあたしはお先真っ暗
部活どころか学校に行く気も起きなかった
そんなある日曜日、心のNINEから連絡が来た
食いつくように見ると、
(風乃ちゃん、お久しぶり
心の母です
実は、心の病室の引き出しから手紙が
出てきました
風乃ちゃんあてのものがあったので連絡しました
病院まで取りに来て頂けるとありがたいです)
すぐにパジャマを脱ぎ捨て
私服に着替える
足早に街を歩き、病院に着く
「ああ、風乃ちゃん
わざわざありがとうね」
「いえいえ」
「これ、風乃ちゃんあてのよ」
心が大好きだったアニメのキャラクターの封筒
そこには、紛れもない心の字でしっかりと
(風乃へ)
と書かれていた