三好だ

「どうした」
「作品どうしたらいいですかー?」


……ん?


「まだ決めてないんか」

遅れとるぞー

「だって水彩画とか水墨画とか切り絵とかー色々あって分からなくなります!!」

ほう

「んじゃあ一個ずつ見ていくか。
水彩どうや?」

「そんなん僕が描けると思います?」

「描けるようになるためにきたんだろが。
じゃあ水墨……「嫌です、先輩と一緒じゃん」

ああん?

あからさまに嫌うのやめて欲しんだけど!?

そりゃいつも細かく服装とか身の回りの清潔とか色々口出してるけどさ、


だって部長じゃん私!!
我が子のように君たちが可愛くて心配なんだよ!!


「っ……そうですか、切り絵は?」
「先輩、今落ち込みました?」



なんだなんだ

その質問は

三好はニヤニヤとこちらを見て私の答えを待っている