七月下旬 夏 「おはようございます」 先生に軽く会釈をし、正門をくぐる 階段を登り美術教室の前に人がいることを確認 「先輩早く教室開けてください!!」 白い肌にサラサラの髪 細い線 少し分厚めの眼鏡 「……別に勝手に開けてくれてもいいけど?」 「嫌ですよ。事務所行くの嫌だ」 「なんだそれ、てか挨拶もなしかよ…「おはようございます!!」 「……ハイハイおはよー」 私は鞄を教室の前に置き階段を降りる