それでもやっぱりはじめての大きいスタジオは緊張するというか…… 「依茉ちゃーん、快惺くーん! お願いしまーす!」 その時スタッフさんから名前を呼ばれる。 「はーい! 今行きます! ほらっ 行こう依茉」 そして快は私に手を差し伸ばした。 「……うん」 私はその手をギュッと強く握る。 ……大丈夫。私なら上手く撮れる!