「みーくん、おはよう」



「莉音、おはよう」



朝いちばん。みーくんに、会えた。



毎日会えて、毎日喋れて、毎日一緒にいれる。



この、ちょっとした事が嬉しくて……。



先輩ってよばなくていい、今が。すっごく安心する。



昨日、無愛想に接したばかりだったけれど、多分、みーくんなら……先輩後輩関係を意識してしまったとわかってくれてるだろう。



そんな甘えを抱えて、話しかけた。



ずるい幼なじみで。計算している後輩で。ごめんね、みーくん。



私、嫌なやつだよね。



自覚は、している。



だけど、これだけ親しくしているんだ。他の人に、みーくんをとられることがないだろうって、考えていて。そこまで考える、意地の悪い自分が嫌だ。