「さっきの女子は……いとこだよ」



「うぇぇ!?」



付き合ってるのかと思ってた……!



「……あいつには、気持ちがバレてて。あぁやって邪魔して、キレたところをからかってくるんだよ……いつも」



それを聞いて、顔の体温が急上昇するのを感じた。



「嘘。嘘でしょ?みーくんが、私を……?」



嘘、と繰り返す私を、彼はおかしそうに見つめる。



「ねぇ、莉音。付き合ってくれる?」



うなずくことに、せいいっぱい。声が、出てこない。



しゃべったら、一緒に涙も出てしまう気がする。



“幼なじみ”で、“先輩”で、“みーくん”である彼と、甘い恋の続きを。