「小さい頃から、ずっと、みーくんのことが好きでした」
消えないで。この想いも、声も、全部。
やっと、伝えられた。私の、みーくんへの気持ち。
みーくんとの関係が、これで、悪い方向へ進むかもしれない。
それでも、後悔しないと思う。
目を見開いて。一瞬だけ息を吸って、止めて。自分の胸に手を当て、鼓動を確かめて。
……やわらかな、笑みを浮かべて。
そんなみーくんを、みることができたから。
「みーくん……」
「あのね、莉音」
私の声に返事をするように、彼は早口で言葉をつむいだ。
「莉音のこと、好きだよ。好きで好きで仕方ない。さっきは、その話をしようとしてたんだ……」
……へ?と、間抜けな声が出る。