「………………………圭ちゃん。」

自分から俺の胸にすり寄ってきた咲。

これで大丈夫だ。

パニックの後は、決まって電池切れのように眠る咲。

俺の胸の中で寝息が聞こえ始めたから

抱き上げ直して、寝室に連れていく。

ベットに寝かしつけ、電話しようと立ち上がると………

シャツの後ろをシッカリと握りしめた咲に

阻まれる。

仕方ない…………。

明日にするか。

安らかな顔に戻っていく咲の頭を撫で

キスを落として隣に入った。

「おやすみ。
明日はきっと、笑顔にするからな。」