「ほんと眠り姫だな・・・」
「あぁ。待つのもだんだん辛くなってくる・・・」
「おい陽翔、大丈夫か?お前が弱音はくとかやべぇよ?」
「そうだな・・・ってわりぃ電話だ。」
かかってきた電話の相手を確認して
「親父?どうした?」
「悪いな、休みなのに。今事故で4人の患者が運ばれてきた。手貸してくれねぇか?」
親父が頼むってことはよっぽどだ。
「わかった。ちょうど結愛のところ行くつもりだったしすぐ行く」
「あぁ、頼んだ」
電話を切って
「悠人わりぃ」
「病院だろ?行けよ!今度奢れよ?」
「あぁ、また連絡する」
俺は車で急いで病院へむかった。
インフルエンザの時期でもあり病院は大忙しだ。
「院長。」
「おう、陽翔。すまんな。私はオペに入る。ここ、頼んだぞ」
「了解。」
そう言って処置を含めどんどんこなして行った。
インフル患者の診察も行い、気づいたら
「22時か。もう泊るか」
明日も早い為結愛と寝ようと思った。
「誕生日だし・・・いいだろ?結愛」
そう呟いて眠りについた。
「陽翔・・・」
俺は夢を見た。
結愛が俺を呼ぶ夢。
結愛を抱きしめる夢・・・
「陽翔・・・」
うん?
ピピピピピピッ
アラームだ。
俺は疲れた体を起こしてアラームを切った。
その時
「はる・・・と・・・おはよ・・・」
はっきり聞こえた。
結愛を見ると
「え・・・結愛?!夢か?」
俺がそう言うと
「なんで・・・夢なのよ・・・おはよ、陽翔」
結愛が起きていた。
目を開けて俺の名前を呼んだ。
「結愛・・・」
「なに?大丈夫はると・・・」
俺は何が何だかわからなくなり結愛を抱きしめた。
「結愛、結愛、結愛、起きてくれた・・・」
気づいたら涙がでて止まらなかった。
「どうして・・・泣くの?苦しいよ、陽翔(笑)」
結愛の笑顔が、結愛の声が
「7年も待ったぞ、俺は。」
そう言って結愛にキスをした。
「そんなに眠ってたの・・・?」
「あぁ。俺もう医者だよ。結愛の担当医になったよ。」
「嘘・・・ほんとに?」
「あぁ。っていっけね、電話しねぇと」
親父に伝えるとすぐに来た。
当直だったな・・・
「結愛ちゃん!大丈夫かい?」
「伸先生・・・老けた?(笑)陽翔はイケメンになったけど先生白髪増えたね」
「結愛ちゃん・・・そりゃ7年も経ったからね。」
話していると
「「「結愛!!!!」」」
「お父さん!お母さん!お姉ちゃん!」
結愛の家族が来た。
「結愛・・・よかった・・・本当によかった・・・」
「お父さん・・・心配かけてごめんね。」
「結愛が無事でよかった・・・」
「お母さん・・・」
「結愛ぁぁぁもう私の妹は結愛しかいないんだからね?」
「お姉ちゃん・・・」
「でも結愛。陽翔君はいつも傍にいてくれたんだよ?」
「結衣さんそれは・・・」
「陽翔・・・ほんと?」
結衣さんの一言で結愛は俺を見た。
「あぁ。大学受験の勉強もここでした。大学行き始めてからもほぼ毎日通った。医者になってからも休憩と仕事終わりはここで過ごした。たまに泊った・・・」
やけくそで言ってしまったけど結愛は・・・
「陽翔・・・ありがとう・・・待たせてごめんね。」
泣きながらでも嬉しそうにそう言った。
「なぁ、結愛。俺らもう付き合って7年経つんだ。」
みんないるから言ってしまおうと思った。