俺は世界地図を見つめ、アから始まる国名を探した。

「…アイスランド。首都はレイキャビク」

「ド…!?あ…ドミニカ!首都は……サントドミンゴだっけ?」

宮内先輩は、曖昧な言い方で答える。

「…カナダ。首都はオワタ…違う。オタワ」

石丸先輩は、恥ずかしそうに答えた。

「ダ…ダッカ。国名はバングラデシュ…」

石丸先輩の回答に笑いながら、笹井先輩が答える。俺は世界地図を見つめ、カから始まる国名を探していた。

「カ…カンボジア。首都はプノンペン」

「ア…アクラ。国名はガーナ」と宮内先輩。

「ラトビア!首都はリガ」と石丸先輩。

「アテネ。国名はギリシャ!」と笹井先輩。

「ネパール。首都はカトマンズ」と俺。

「ル…ルクセンブルク。首都は同じでルクセンブルク」

宮内先輩は意地悪そうに笑いながら言った。

「…ルワンダ。首都はキガリ」と石丸先輩。

「ダ…ダカール。国名はセネガル」と笹井先輩。

「……え…ル、ルーマニア?は言ったし…あ…無理です」

俺は、机に突っ伏しながら呟いた。

「…そうだね。時間もあれだし、しりとりはこの辺りで止めておこうか」

宮内先輩は、教室にかけられている時計を見つめながら呟いた。

……え?もう終わりなの…?

部活が終わって嬉しいと思う自分ともっとこの部活にいたいと思う自分がいた。