次の日、悠々と教室へ向かう私の肩を誰かが叩いた。



 「はよっす、黎たん!」


 「はぁ・・・っ、はぁ、はぁ・・・。ま、待ってっ、二人共・・・ぉ」


 「あらまぁ、息切れしてるけど輝くん大丈夫?」


 「・・・っ、鬼畜だ!黎くんって鬼畜だったんだぁーー!!」



 すぐに私を追い越して、曲がり角で見えなくなる輝くんの姿。


 鬼畜・・・?私って鬼畜だったの?初耳だな。



 「え、朝っぱらから輝んに何かしたの黎たん?!」


 「えぇ?特に何もしてないけど・・・?」



 厄災がいい働きをしちゃったのかなー?


 それとも私が天然鬼畜なだけ??


 え、私ってそんなキャラじゃなかったよ絶対。