長田のやつがさらに余計なことを言ったせいで、俺の長年の片想い人はあっさり横からかっさわれてしまった、、、、、

恨むべし長田亜沙美!!!

にっくき恋敵、晒名虎太朗!

どう対抗しようか、イライラしながら帰宅すると

「おかえり、健。」
と含み笑いの母親に出迎えられた。

「ねぇねぇ健」

「なんだよ!俺、今日きげん悪いんだけど」

「あらそう?そんなことより…」

「おい!簡単にスルーすんなよ!」

「健のきげんなんてどーだっていいのよ!
そんなことより…ふふっ」

「なんだよ、その気持ち悪い笑いは」

「健の初恋のキミが戻ってきたわよ」

「はぁ?」

「あらやだ!忘れちゃったの?
幼稚園で一緒だっだこっちゃん"。
゙ボクのエンジェルちゃん"って言って虫をプレゼントして泣かしてたじゃないの。
健が幼稚園の時に大好きだっだ橘虎太朗くん"よ。
あっ違うわね。お母様が総合病院の副医院長と再婚されたから、晒名虎太朗くんよ」

「はぁぁぁぁ!?」