その頃ファミリアは白いドレスを着ていた。
結婚をさせられそうになっている。
あの日傷だらけでシン達とあった日。
あの日ファミリアは婚約者に殺されそうになっていた。
婚約者はファミリアを殺し、国を乗っ取ろうとしていた。
現王の子供はもうファミリアしかいない。
ファミリアを除けば、時期王は婚約者となってしまう。
こんな奴にこの国は渡さない。
兄さんの意志を受け継いだ私が王になるんだ。
結婚式は今日、国民の前で執り行われる。
その時に悪事を裁く。
何としても、この男を野放しにはさせない。
私の未練を無くし、
送り出してくれたシンの為にも…。
ファミリアは決意を胸に国民の前へ歩き出す。