「お兄ちゃん遊ぼ!」
レンは食べ終わると直ぐに遊びに切り替えた。
シン、そしてロンも巻き込まれ、三人で鬼ごっこをし始めた。
「レン君は無邪気で可愛いですね。」
「ふふ、そうでしょう?私の自慢の息子よ。」
「…レン君、リンさん、ロンさん、シンさん、
まだ少ししか関わっていないけれど、
皆いい人だってわかります。
皆といると凄く懐かしくなって、
楽しい嬉しい気持ちがあって、
でも、すごく苦しくて…。」
ファミリアはそう言うと俯いて喋らなくなった。
「…ファミリアちゃん。
貴方が次の一歩を踏み出せるまで、
ここにいていいのよ。」
「えっ…でもっ…」
「ファミリアちゃん。
時には休む事もしないと、貴方自身が壊れるわよ。
大丈夫、ここは私達しかいないわ。
安心して休みなさい。」
「…っ、リン、さんっ…」
リンはファミリアを抱き寄せもたれさせる。
ファミリアは、今まで我慢していた涙を出していく。
ファミリアはしばらく泣いていると、
疲れ果てて眠ってしまった。
「ゆっくりおやすみ。ファミリア…」
リンはそう言うと、
しっぽでファミリアを撫で続けた。