これだけははっきりと分かる。
このネックレスがあるってことは、男の子はたしかに“存在した”ってこと。
お母さんとのことで辛い時も、そのことが私にどれだけ勇気をくれただろう。
いつか私を地獄から救いだして、新しい居場所をくれる銀髪の男の子がいる。
それが地獄のような日々をおくる私にとって、唯一の希望になった。
……だから私はそれまで、
絶対に“恋”はしないって決めたんだ。
例え相手が誰もが憧れる一月先輩でも、
私の大切な思い出の中で生きる銀髪の男の子を裏切るようなことを、私は、絶対にしたくないからだ……。
「ノゾミー?? コラ、キイテンノー??」