お母さんは私を転ばせた。そして笑顔のまま、アイロンを手に、私の足の裏を焼いた。


……そのときの痛みは今でも鮮明に覚えている。だけど本当に辛かったのは、このあとだった。


足の裏が焼けただれた私を、お母さんは雨が降っている外のベランダに連れていく。


「ここなら、
いくら騒いでも誰も助けに来ないわね」


お母さんは私を無理やり立たせ、物干し台に縛ると、鍵をかけてベランダに放置した。


……降りしきる雨の中、私は裸のまま寒さに耐えた。


しかも立ったまま縛られたせいで、アイロンで焼かれた足の裏は常に地面と接していた。


「痛い……。痛いよぉ…………」


足の裏が降りしきる雨に触れるたびに、神経を焼くような鋭い痛みが走った……。


何時間も経ち、9歳の私は涙さえも枯れ、縛られた状態で気絶した。


そしてそのまま、朝を迎えた。