その瞳は、深い青色をしていて、東洋の顔立ちに逆にそれがとても綺麗に映える。

「あー、今日コンタクト忘れたんだった....。」

ボソボソとつぶやく彼。

てことはつまり?

あの色は天然!!!

よほど私の顔がやばかったのか、彼は苦笑いして教えてくれた。

「俺、クオーターなの。母方のばーちゃんがフランス人。」

すごい、、。

ここでフランス人が来るとは思わなかった。

あー、綺麗。どこかの外国の海みたい。

それから少しジッと見つめた。

すると、

「ブハハッ!!」

彼が急に笑いだした。

「あんたみてぇなやつ、初めてなんだけどっ!あんた、おもしろいな。名前は?俺は陸。矢代陸。」

「私は....」

言おうとしてやめた。

だって

また傷つくかもしれない。そんなのやだ。

「教えない。どーせすぐ忘れるよ。」

お互いに。

「は?」

「じゃ、これで。前見てなくて、すみませんでした。」

急いで自転車に乗り学校に向かう。

左腕に着けてる腕時計は登校時間の10分前を示してる。

急がなきゃ。目立ちたくないし。




矢代陸、か。