ー中学2年生ー
ハルに恋心を抱いたのは中学2年生になってからだった。

~4月~
ハルと同じクラスになり、名簿順の関係で隣の席だった。隣の席と言っても同じ班ではなかった。(1班6人)ハルとは全く話さなかったし、話す気も起こらなかった。
もう中学2年生ということで、私は親に無理やり塾に入れさせられた(し小学校6年生で一回塾を辞めた)しかも、入った塾にハルがいたのだ。ある日塾でたまたまハルと会って、話したのが多分中学生になって初のハルとの会話だ。
「あ、小林。お前もこの塾だったんだな。」
「古田もこの塾だったんだー。」
ハルがこの塾にいることが分かったことより、いつの間にかリコじゃなくて、小林と呼ばれるようになっていることに驚いた。小学生の頃は「リコー!」なーんて呼んでくれてたな…。何故かそれがショックに感じる私がいたのだ。なんで…?今まで特に呼び名など気にしたことないのに…