朝目を覚ますとまず使用人の原が部屋に入ってきた。
「おはようございます。エリカ様。今日は良い天気ですよ」
そうエリカにいいながら原はカーテンを開ける。
「原、カーテン閉めてくれる?眩しいし嫌だ」
「今日はダメです。今日はご主人様からエリカ様をしっかり起こすように頼まれているんです」
原はそう言ってテキパキとカーテンを開けて、ついでに窓もあける。
「ほら、エリカ様いい天気じゃありませんかベッドから出て着替えてください」
「ちょっと原聞いてたの?エリカは閉めてって言ったのよ。開けてなんて誰もひゃぁ」
原は勢いよく私から布団を剥ぎ取った。
「寒い!!!原布団返してよ!!」
「ダメです。今日は何がなんでもエリカ様を連れてくるように頼まれてるんです!」
「嫌よいや。たとえパパの頼みでもいや!エリカは寝たいの!寒いの!返してぇ」
原から布団を奪おうとするが華麗にかわされてしまった。
「諦めてくださいエリカ様。さ、早く着替えてください」
「むぅ~」
「膨れてもダメです。エリカ様今日はエリカ様にとって一世一代の大切なご予定が入ってるんです。さぁさぁ」
原にせかされてパジャマから洋服に着替える。
なによぅ大切な予定って。
エリカの大切な予定は寝ることだったのに。