あたしの名前は、松島 恵(マツシマ メグミ)。
将来は、パティシエを目指している中学生。
中学は、一応私立に通ってるけど、お金持ちでも無いし、頭も良くない。
まるで普通の女の子。

そして、本島 杏樹(モトシマ アンジュ)。
私の大親友。
杏樹は、お父さんが有名アクセサリー会社の社長で、お金持ちの家の一人娘。
頭も良いし、男子にもモテル、自慢の友達なんだ。

あたしと杏樹が出会ったのは、中学に入った時。
名前順で座った時に、隣だった。
「こんにちゎ‥‥。あたしは、松島恵。ヨロシク‥‥‥。」
控え目に話かけたあたしは、軽く笑顔をつくった。
すると、「こんにちは。私は、本島杏樹っていうんだ‥‥。ヨロシク。」
杏樹も口元をあげ、愛想笑いをした。