依里子はただ黙って涙ぐんだ。

 「依里子さん・・貴方の本心を聞きたい・今応えられないなら
 
  
  後でも良い・・耕司係長の言葉では納得できない。3人で

  暗闇の中で貴方をしっかり護ろうと話し合ったのだ。

  今も貴方を護ろうと言う気持ちに変わりはない・・」


 そう光行が言った。


 依里子は依然として泣くだけで本音を話さなかった。