帰る時刻になると「ね~待っててね。私怖いの・額を小突かれるのよ。」 「虐められているの。退勤時間になると近寄ってきて小突くのよ。」 「じゃ一人で居ないで私の傍に居なさいよ。」 こんな会話を何度繰り返しただろう。 相変わらず退勤時間になると事務室で一人になる依里子・・ 私の傍には来ない・・ 毎夕待たすことの犠牲的な思いも知る由もない。