その言葉に、またまた…言葉を失う…
本気で、言っているのだろうか…?…と、言葉を失った…
「本気…?」
と、聞き返した実咲に、琢磨は頷きながら…
「うん。結婚してるフリをするのもさ…、『奥さんに会わせろ!』とか、『ホントに結婚してるの?』って、疑うヤツもいるから。。言い訳するの、めんどくさくて…
お前、そのフリ、やってくれたら…給料だすから!」
その言葉に、空いた口が塞がらなかった…
「えっと…。。」
《それって…??》
頭がついていけない実咲に、琢磨はなおも追い討ちをかけるように…
「松永にとっては、悪くない話だろ?
住むところは確保できる。仕事も当分の間は! それで、次に部屋を借りる時の資金にもなる。やってくれたら…部屋借りる時の保証人にもなってやるよ」
「……っ」
《確かにっ!
一気に…、住むところも、仕事も…なんて。。
もしかしたら、これ以上の条件はないのかもしれない…
でも~…っ!
その…奥さんのフリをするってことは…?》
実咲は、疑問に思ってることを聞こうとした…
「家事とか…、奥さんのフリをしてくれる人を探してるのなら…
フリ…とかじゃなくて…、ちゃんと恋人作って…、結婚する…とか? 婚活してみる…っていうのは?
そういう風にすれば…、漆原くん、モテるんだから…結婚してくれそうな女性は…たくさん…、いるんじゃない?」
《それに…っ!
フリとは言っても…、昔…好きだった人と…、一緒に住めるワケ、ないでしょ?
それに、彼は、私のことを覚えていない。。
女の子に不自由したことない…彼にとっては、私のことを、覚えているはずもないこと…》
…と、自分が思った言葉の半分も伝えられず…、実咲の声のトーンは凄い沈んでいく…、視線も…とても自分に自信が満ち溢れている琢磨のことを見ていられるはずはない…
「…松永…っ。
いま…、俺の事は、お前に関係ないだろ?」
その名を呼ばれ…、実咲は、琢磨の方に視線を上げる…
【確かにそうだ】…。いまは、自分のいまのこの状況をどうにかしないといけない…
返事を濁している実咲…、だが、目の前の琢磨はその不安を払拭するかのように…笑顔を浮かべながら…
「じゃ、決まり…だな…」
その、懐かしい笑顔に…、微かに鼓動がドキン…とした…
「……っ」
《私…、時々見せる…
彼の笑顔が好きだったな…
それが、また…目の前にあるだなんて…、信じられない…
また、逢えたことすら…奇跡に近いのに…っ》
琢磨は、実咲の手から自分の名刺を抜き取り…、その名刺に何かを書き足した…。。そして、目の前に渡されたカードキー…
「ここ、ウチだから。ここに来て…。
俺、まだ…仕事あるから…。なるべく、早く帰るようにはするけど…」
と、その名刺とカードキーを実咲に再び手渡す…。。そこに書かれていたのは、琢磨のマンションの住所だった…
その住所を目にし、何度か頷き返した実咲…
いまは、彼に頼るしかない…。。何とか、生活を立て直して、早い所、自立出来るようになるのが先決だ…
「じゃ、何かあったら…連絡して」
と、テーブルに置かれた書類やらを鞄に入れ、実咲が頼んでいた分のフリードリンクの明細を持ち…、立ち上がる…
「…あ、ありがと…」
そのまま、ファミレスの出口まで歩いて行こうとする…
「…あ…!」
《あれ…?》
その後ろ姿を見送る…。。微かな違和感を感じた…
「……」
《…足…、
いま、左足…ちょっと引きずってる…?
そんなに、分からない程度…かもしれないけど。。
ちょっと、足の運び方が…》
と、微かに感じた違和感…
【どうかしたのかな?】…と、思いつつも…、深く気にもとめなかった…
「……っ」
《一緒に暮らす…?!
ホントに? いや、でも…奥さんのフリをするだけ…だから。
私は、男の人を信じたりしない…っ!…んだから。。》
本気で、言っているのだろうか…?…と、言葉を失った…
「本気…?」
と、聞き返した実咲に、琢磨は頷きながら…
「うん。結婚してるフリをするのもさ…、『奥さんに会わせろ!』とか、『ホントに結婚してるの?』って、疑うヤツもいるから。。言い訳するの、めんどくさくて…
お前、そのフリ、やってくれたら…給料だすから!」
その言葉に、空いた口が塞がらなかった…
「えっと…。。」
《それって…??》
頭がついていけない実咲に、琢磨はなおも追い討ちをかけるように…
「松永にとっては、悪くない話だろ?
住むところは確保できる。仕事も当分の間は! それで、次に部屋を借りる時の資金にもなる。やってくれたら…部屋借りる時の保証人にもなってやるよ」
「……っ」
《確かにっ!
一気に…、住むところも、仕事も…なんて。。
もしかしたら、これ以上の条件はないのかもしれない…
でも~…っ!
その…奥さんのフリをするってことは…?》
実咲は、疑問に思ってることを聞こうとした…
「家事とか…、奥さんのフリをしてくれる人を探してるのなら…
フリ…とかじゃなくて…、ちゃんと恋人作って…、結婚する…とか? 婚活してみる…っていうのは?
そういう風にすれば…、漆原くん、モテるんだから…結婚してくれそうな女性は…たくさん…、いるんじゃない?」
《それに…っ!
フリとは言っても…、昔…好きだった人と…、一緒に住めるワケ、ないでしょ?
それに、彼は、私のことを覚えていない。。
女の子に不自由したことない…彼にとっては、私のことを、覚えているはずもないこと…》
…と、自分が思った言葉の半分も伝えられず…、実咲の声のトーンは凄い沈んでいく…、視線も…とても自分に自信が満ち溢れている琢磨のことを見ていられるはずはない…
「…松永…っ。
いま…、俺の事は、お前に関係ないだろ?」
その名を呼ばれ…、実咲は、琢磨の方に視線を上げる…
【確かにそうだ】…。いまは、自分のいまのこの状況をどうにかしないといけない…
返事を濁している実咲…、だが、目の前の琢磨はその不安を払拭するかのように…笑顔を浮かべながら…
「じゃ、決まり…だな…」
その、懐かしい笑顔に…、微かに鼓動がドキン…とした…
「……っ」
《私…、時々見せる…
彼の笑顔が好きだったな…
それが、また…目の前にあるだなんて…、信じられない…
また、逢えたことすら…奇跡に近いのに…っ》
琢磨は、実咲の手から自分の名刺を抜き取り…、その名刺に何かを書き足した…。。そして、目の前に渡されたカードキー…
「ここ、ウチだから。ここに来て…。
俺、まだ…仕事あるから…。なるべく、早く帰るようにはするけど…」
と、その名刺とカードキーを実咲に再び手渡す…。。そこに書かれていたのは、琢磨のマンションの住所だった…
その住所を目にし、何度か頷き返した実咲…
いまは、彼に頼るしかない…。。何とか、生活を立て直して、早い所、自立出来るようになるのが先決だ…
「じゃ、何かあったら…連絡して」
と、テーブルに置かれた書類やらを鞄に入れ、実咲が頼んでいた分のフリードリンクの明細を持ち…、立ち上がる…
「…あ、ありがと…」
そのまま、ファミレスの出口まで歩いて行こうとする…
「…あ…!」
《あれ…?》
その後ろ姿を見送る…。。微かな違和感を感じた…
「……」
《…足…、
いま、左足…ちょっと引きずってる…?
そんなに、分からない程度…かもしれないけど。。
ちょっと、足の運び方が…》
と、微かに感じた違和感…
【どうかしたのかな?】…と、思いつつも…、深く気にもとめなかった…
「……っ」
《一緒に暮らす…?!
ホントに? いや、でも…奥さんのフリをするだけ…だから。
私は、男の人を信じたりしない…っ!…んだから。。》