「っ、悔しい、」
零れ落ちて止まらない無数の涙。
私の事はなんとでも言えば良いけど、関係の無い両親のことまで言われると腹が立って仕方ない。
屋上の柵を握りしゃがみ込む。
空は雲ひとつなくて綺麗な青色をしている。
なんで自分はこんなに弱いんだろう。
教室では平気に装っても気持ちは正直で涙が止まらなくなる。
「…… あぁ、目が腫れちゃう、」
ポケットからハンカチを出し優しく目を拭うと大きく深呼吸をする。
柵にもたれ掛かり空を眺めていると少しは気持ちが楽になる。 いじめが始まったのは確か高一の夏休み明けからだっけ。
あの時は何度死にたいと思った事か。
後一年半の辛抱。
強くならなきゃ。