「テレビ見たよ。復帰したんだね」
「ちがう!してない!」
「そんなの声荒らげなくても」
「ごめん」
「な、泣かないで」
「約束守れなくて」
その一言を最後にサラの意識は途絶えた。
風間 総。一体何者だろう。
目が覚めたのは倒れて3時間後。
目の前には見覚えのある景色が広がっていた。
そこは総の部屋だった。
ちょうどそこに、手に何かを持った総が戻ってきた。
「目覚めた?」
「うん。倒れちゃった?」
「うん。つれてた?」
「ちょっとね」
「そんなに頑張らなくていいんだよ」
「だめ。頑張らないと。あの子の為にも」