「あと2年?我慢しなきゃいけないなんて...」


もう私たちは待ちきれない。


すると花音は何かを思いついたのかフロア内で何かを探し始めた。


「何探してるの?」



「20歳くらいの女性」


「なんで?」


「代わりに買ってもらおうかと」


花音は平然と言った。


「そ、そんな卑怯な手を使おうなんて!見損なったぞ!」


「声がでかい!」


花音に口を塞がれる。


「ういあうぇん(すみません)」


「よし。あ!あの人にしよう」


「ぷはっ!」



花音は私の口から手を離すとターゲットを定めたライオンのように静かに1人の女性に近づいていく。



「まてまて花音」


慌てて花音の腕を掴み止めようとする。


しかし花音はその同人誌を手に入れたいという感情に飲み込まれている。