「ちょっ、なに!?」 「BLコーナーに立っているだけで変な目で見られるこんな田舎で満足だっていうの?」 私は花音に静かに問いかける。 「そ、それは...」 「堂々とBLコーナーに立っていられるそんな場所に行きたくない?」 「っ...」 「ねえ、花音はどう思うの?」 私の問いかけに花音は一度考え込むようにうつむいたがすぐに顔を上げ 「い...いきたい...」 と小さな声で言った。