夏休みが始まって1週間が過ぎた7月の最後の日。


私たち腐女子会メンバーは学校近くの、いや、いつものカフェに来ていた。


たくさん来ているからだろうか、騒がしいからだろうか店員さんに顔も名前も覚えられてしまっていたのだ。


「で、なんで私たちを集めたわけ?」


そう不満そうに言ったのは花音だった。


「朝早くからごめん!」


「ごめんじゃないわよ!ごめんじゃ!」


「うぐっ...」


花音が私の胸ぐらを掴む。


ののかと結衣は眠たそうにしている。