「まぁまぁテスト終わったらまたたくさん読めるからさ、頑張ろうよ」 ののかはそう言って私に優しく微笑んだ。 「ののかぁ」 ほんとにののかは花音とは大違いだ。 いっつも優しくしてくれる。 「悪かったわね、優しくなくて」 と花音は嫌味ったらしく言った。 「な、なんで!?」 なんで私の考えてたことがわかったんだ? もしかして口に出てた!? 「あんたの考えてることなんてね、簡単にわかるよ」 「え、なんで?」 「バカだから」