道の端にいながらも、堂々と己を主張するかのように咲くタンポポの花。 見つけては摘み母親に自慢した。 見つけてはやっと貯めたお小遣いで買った、デジタルカメラで写真を撮った。 見つけてはふと足を止め、どことなく微笑ましさを感じた。 見つけては失恋の想いなど人知れず、その色に、眩しすぎるそれに、腹立たしさすらも感じた。