外に出るとバイクに乗せられて、少しして着いたのはお母さんと暮らすアパート。 …何も朝方に帰らなくてもいいじゃないか……… せめてお昼までは一緒にいたいのに…… 離れるのが寂しいと思うのは私だけなのだろうか… 「おかえり。随分早いわね」 お母さんがお出迎えしてくれて、詩優は本当に帰ってしまうのかと不安になったが 「一生大事にします。 俺に花莉をください」 と詩優は頭を下げたのだ。