「こんな時間にどうした?」




時刻は夜中の2時を過ぎたところ。この時間に普段来ない奏太と壮が倉庫にやって来た。




「暇つぶしに」



「…別にいいだろ」




気のせいだろうか…
奏太の右頬が赤くなって腫れているような……




いや。気のせいじゃねぇな。




「喧嘩した?」




俺がそう聞けば眉間にシワを寄せる奏太。どうやら当たったらしい。




「……あんたには関係ねぇだろ」




いつも以上に不機嫌な奏太。




「壮は?どっか怪我してねぇ?」


「俺は全然…」




壮は笑って答えたけど…無理して笑っていたと思う。何か溜め込んでいるようにも見えるけど…




「お前らこっち来い」




俺がそう言っても全然動かない2人。だから無理矢理腕を引っ張って歩く。





壮は大人しくついてきたけど、奏太なんて抵抗しまくって噛み付く勢いだった。





まぁ、それでも無理矢理引っ張って歩いたけど。