先生『あー...今日は転校生を紹介する』


あ、そう言えば百合花が言ってたな


どんな奴だろ?


先生『入ってきなさい』


ガラガラ...


転校生『...影山 誠(カゲヤマ マコト)ですよろしくお願いします』


え...


クラスの女子はきゃーとかわぁーとかマジで!?とか言ってるけどそういう場合じゃない


だってその人は












私の初恋相手だったから


相変わらずイケメンで名前を聞かなくてもすぐに分かった


そして...


先生『席は...ちょうどいいな、柳瀬のとなりで』


は?


いやいや


ここは病院で療養中の山田くんの席でしょ!?


山田くんが可哀想だとか思わないわけ!?


帰ってきたらどーするの


山田くん席ないよ!?


貴様には血も涙もないのかー!


とか思ってみるけど無駄だったみたいだ


ツカツカと奴が歩いてくる


わーやばいよー


とか思ってたけどそんな心配は要らなかったって後で後悔した


だって...


誠『で、お前?柳瀬って』


こいつ気づいてないやんけ


まぁいいや


純『そうだよ?席はとなりね』


先生『ちょうどいいから色々話してあげてくれよ』


純『はぁ?先生ー職務放棄はだめですよー?』


先生『し、失礼な、そんな訳じゃ...』


百合花『先生ー仕事は全うしてくださーい』


そうだそうだ〜と、クラスの男子が援護する


お、なんかいい感じじゃん?


誠『別にいいですよ。1人で回れるんで』


先生『そ、そうか...じゃあ皆は授業の準備をして待ってなさい!』


そうして先生は足早に教室を去った