安田先生が答える。

「え?!誰かな?大丈夫かな?」
「大丈夫ー?」

「藤井、立てるか」

先生に肩を抱かれ立つ。

「よし、歩くぞ。」

もう、歩いたらフラフラで足元がもつれる。

「え?!佳奈!!」

後ろの席から優菜が駆け寄ってきた。

「佳奈…。目元真っ赤…顔色も…」

泣いてしまったから目元は赤く、

顔色も悪いんだろう。自分では分からない

けど酷いみたい。

「藤井、行くぞ。木下は座っとけ。」