まるで、頑張ってと言われている感じが

する。

「大倉先生!高速降りました!」

「分かりました。ありがとうございます」

先生が軽く椅子から立ち上がり外を見る。

「あ、藤井の家の車あった。
座席戻して準備しよっか。起こすよ」

「ハァ…んっ…イタ…」

「止まった!藤井立てるか?」

バスが止まりクラスのみんなが声を上げる。

「え、止まった?」
「なんで?せんせー?」

「ごめんね。1人降りるから」