「え?俺は、…藤井を守るために
学校を辞めるよ」

やっぱり、そう言ってくれると思った。

私のために教師という先生の天職を

辞めるって…。

「先生、教師辞めないでッ…ください…」

「佳奈?何があったの?
何か言われたの?」

佳奈って呼ぶようになり先生のトーンが

甘くなる。それは、私を慰めて安心させる

ため。

それ、知ってるから余計に悲しいんだ。