可愛い笑顔で笑う先生。

「ちょっと待ってね……
あ、似合う。」

先生が私の髪にバレッタをつけた。

「ありがと!先生。
私、先生に守られてるみたい。」

バレッタでしょ、それにダボダボのパーカー。

「守られてる"みたい"。じゃなくて
本当に守ってるよ。」

みたい、のところをわざと強調してそう言う。

「フフッ…幸せだなぁ」

小声で言う。周りには少しだけど人がいるし。

「なら、よかったです。
ほら、自分はやらないの?」