「はい、お待たせ」

「ありがとう」

あっくんからクレープを受け取る。


「今日のこっちゃん、いつもと違うし何があったか分からないけど、とりあえずコレ食べて元気出しなよ!」

「うん……」

ぱく。

一口(かじ)ってみる。


私とあっくんは、チョコバナナクレープ。


チョコとバナナの絶妙な甘さが、口いっぱいに広がって。

私の心の罪悪感を優しく溶かしてくれているようだった。


そして私の瞳からまた、ポロリ、涙が溢れてきた。