あっくんが私の気持ちに気付いているかは分からないけど。

不思議そうな顔で苦笑いしてる。


一時間ほど、私たちはあちこち歩き回っていた。



「ふう。少し休もうか」

「そうだね。あ!クレープ屋さん発見!こっちゃん食べる?」

「うん。ありがとう」

あっくんはそう言って、クレープを買いに行った。


余計なことを考えずに、あっくんとのデートをいつの間にか楽しんでいた。

まさかあっくんとこんなふうにデート出来る日がくるなんて……。

あの頃は夢にも思ってなかったなあ……。