そのモテテクを目の前でされている七瀬くんは、いつもの人をたらす時にする困った顔で笑い





「ごめんね。今日は橘さんと 二人で 行かなくちゃ行けないところがあるから」



そう言って「ほら、行くよ」と私の手を引っ張り教室を出た。





なんかやけに『二人で』を強調してなかった?

そんなに私と二人で行きたいの?やだなあ!

と思ったけれど、麻里ちゃんを不良多めの男子校に連れてくのはとても危険であることに気付き、さすが七瀬くんだと思った。




「七瀬くん本当優男だねえ!」



と茶化すように言えば、とても不思議そうな顔をされたけど、わかってるんだぞっ。

この優男め。










さっそく七瀬くんと誠学へ向かう。

早めに行かないと神谷くんが帰ってしまう。

なぜなら連絡先を知らないから今日取りに行くことを神谷くんに伝えられていないからだ。



たくさんいる男子の中から神谷くんを見つけられるのだろうか。。


まあ金髪だし目立つしすぐに見つけられるだろう。





…と思っていたのだけれど、誠学についてぎょっとした。




髪がカラフル!!!虹ができる!!