「大丈夫です!頭上げてください!!」
そんなにしょぼんとして謝られたらなんか罪悪感するから!!
悪気がなったのは十分伝わったよ!
だから頭を上げてくれえええええ!
異様な光景になんだなんだと人が集まってきてるんだって!
「ほんと!大丈夫なので!」
と言うとやっと頭をあげてくれた。
「…優しい。。久しぶりに人の暖かさに触れた…」
なんか感動されてるんですけど。
涙ぬぐってるんですけど。
そしてもう一度赤髪の彼を叩いた神谷くんはこっちを向いた。
「あの、これ。同じの探したんすけどなくて…」
彼がが差し出してきたのは綺麗にラッピングされてある袋だった。
「わざわざ新しいの買ってくれたんですか!?」
「汚れとれなくて…」
「で、でもあのハンカチ安物だし、こんな可愛いのもらえないです!」
本当にあげるつもりで渡したものだったし、むしろ押し付けた感じだったのに…。
差し出されたラッピング袋を受け取れないと取らずにいると
「俺が持ってても使えないんで、もらってくれるとありがたいっす」
「でも…」
「もらってください」
「……じゃあありがたく受け取らせてもらいます。
大事にしますね!!ありがとうございます!」
「こっちこそ」
結局、もらってしまったラッピング袋。
大事に使わしてもらおう。
それにしても本当かわいいな。これ。