こんなに一度にいろんな髪色を見たのは初めてでほぉうと感心してしまう。

隣にいる七瀬くんもカラフルな髪達を物珍しそうに見ている。


これは……金髪目立たないわ。

ていうかむしろ黒髪が目立つ!!

さっきから門を出てくる誠学の方たちが私達のことを不思議そうに珍しそうに見てくるもん。





「七瀬くんどうしよう、見つけられる気がしない…」

「…俺も同じこと考えてた」


ということで、仕方なく手分けして神谷くんを探すことにした。



七瀬くんは離れるのは危ないからと渋っていたけれど、無理やり私が説得して納得してもらった。

だってもう一回来るの嫌だよ…。





神谷くんどこですかー!!

心のなかで叫びながら辺りをきょろきょろ。

門の中にはいるわけにはいかないから入り口付近を歩いているわけだけど全く見つかる気配がない。



それどころか

「…黒髪?珍しい」

「おっ、女の子!!女の子いるぞ!!」

「黒髪少女!?」



となぜか私が注目されている。
あぁ、居心地悪い…。