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いつもの様に4人で遊んだ帰り、
りほが忘れ物をしたため、りほと律くんが2人で取りに行った時だった。




2人が帰ってくるのを待っていた
私と蒼ちゃんだったが特に話すことも無く、
沈黙が続いていた。


その沈黙を破ったのは蒼ちゃんで


その言葉はあまりにも突然だった。






「なぁ、なほ。

りほって好きな人いるか知ってるか?」







そこには頬を赤く染めた蒼ちゃんがいて。




その表情から全てを悟った私は
蒼ちゃんから顔をそむけた。




「どーだろ。あんまりりほとこういう話しないからなぁ」


「そうだよな!急に変な話してごめんな!」

と、蒼ちゃんが言ったのと同時に




「ごめん二人とも遅れたー!」

というりほの声が聞こえて。




逃げるようにりほと律くんの元に走っていった私はあの時、自分が笑えていたのか
ちゃんと喋れていたのか実際は覚えていない。





ただあの時の蒼ちゃんの顔が頭から離れなかった。