「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


「俺も、早苗さんも、俺達の上司も。

この話を最初に持ち出した真田さんでさえ、『そんなはず無い』と口を揃えた。


・・・・だから・・
ムコウジマ警察署全員で協力して、

真田さんの考えを“否定する為”の証拠を捜索した。


もしかしたら、
またパフェを食べただけかもしれない。

もしかしたら、
それ以降断食していただけかもしれない。


12月2日に録画された、ムコウジマ市内にある全ての“防犯カメラ”映像を入手して、

ナツコちゃんがどこかに映っていないか・・・

彼女が、“12月2日もこの世に生きていた”という証拠を探した・・・。」




「・・・ウソ・・です・・よね・・・?」


「・・・・・・・・・・・・・。」


「・・・・ウソ・・ですよね・・小西さん・・?」


「ナツコちゃんとケンカした時・・・

口論の末・・彼女の事を突き飛ばしたんじゃないのかな?

君は自覚が無かったのかもしれないけど、

多分それでどこかに頭を打って、
ナツコちゃんは・・・。」


「・・・・・・・・・・・・・
私が・・なっちゃんを・・・・
・・・・・・・殺した・・?」


「その言い方は違う。

ミハルちゃんに殺意は絶対に無かったはずだ。

だから・・これは“殺人”じゃない。

“傷害致死”・・もっと言えば・・
“事故”だったんだよ。」