「ははっ!!陽、格ゲー気分かよ!!」

俺はそう言いながら笑った。

「ゲーセンのじゃ勝てないけど、実際なら勝てるし!!爽快だし!!」

陽は白い歯を見せて、思いっきり笑いかけてきた。

「陽ってマジおもしれえな!!」

俺は笑って陽の肩に腕をかけた。

「んじゃ、帰るか!!」

そう言って俺たちは歩いて行った。


俺が家に帰ると居間の方で家族の声が聞こえた。

でも俺が居間の部屋の扉を開けると、家族の話声が消えた。